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【マネー】 全量純米酒の蔵を支援するグリーンなオカネ


日本の伝統であり代表的なお酒である日本酒。 オーガニック・トレーサビリティ志向の背景から、純米酒が再評価され始めている。


「純米酒」とは何か。醸造アルコールのみならず、糖類・人工調味料も加えずに、米と米麹・水だけを原料とする昔ながらの手法で造られる酒を指す。
「全量純米酒の蔵」とは何か。蔵で造る酒は全て純米酒との方針を持つ骨太な蔵を指す。


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写真:全量純米酒の至高の蔵、神亀酒造。蔵は森に覆われている


今は、オーガニック・トレーサビリティの時代。そうした背景の中、全量純米酒の蔵もどんどん増えてもよさそうだが、逆に少なくなっているようだ。

純米酒は、糖類や香料などの添加物で風味付けされないので、「米」そのものの品質が命となる。よって、優良な農家から良質な米を調達する必要があり、非常に高コストな酒となる。結果、多くの蔵は利益率の高い本醸造酒などの、所謂「アル添酒」造りへと走り、純米酒のノウハウを知る作り手の数が極端に少なくなってしまった。また、ビオなワインを造る蔵を積極的に支援する欧州の税法とは異なり、酒の品質を問わない日本の酒税法の問題も背景にあるのかもしれない。

詳細は、「闘う純米酒 神亀ひこ孫物語」平凡社に記されているのでご興味のある方はご一読を。

こうした数少なくなった全量純米酒を目指す蔵をネットワーク化し、金融の側面から蔵を支援し、純米酒の認知度向上を図ることを目的としたグリーンなファンド全量純米酒ファンドが登場した。

1口5万円の小口ファンドとなっており、調達した資金は酒米の購入に当てられる。全量純米酒の蔵は、金融機関との資金調達の折衝に過大な労力を使わずに、こだわりの純米酒をじっくり造ることに専念できる。そして生まれた純米酒の売上げの一部が投資家に還元されるという仕組みだ。その他、投資家特典として、毎年純米酒が蔵から送付され、また酒粕や蔵見学の実施などのウレシイ特典も付く。

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純米酒「ひこ孫」 by 神亀酒造
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純米酒「秋鹿」 by 秋鹿酒造

日本の全量純米酒の蔵でもアイコン的存在となっている神亀酒造を対象とした第一号ファンドが今年9月に実施され、たったの9日間で募集額に達したという。そして、第二号ファンドは、スローフードドラマ「新・美味しんぼ」にも登場した大阪の秋鹿酒造を対象としたファンドが登場する。

最近、オカネの力で環境・社会をより良くすることを目的とする「グリーンなオカネの使い方」として、エコファンドや、SRI(社会的責任投資)などが注目を集めている。しかしながら、その投資対象となるのは大企業だ。これは決して否定すべきことではないが、この全量純米酒ファンドのような地道な取組みにもっと光が当てられるべきだと思う。


詳細は、下記ホームページまで。
全量純米酒を目指す会 
URL:http://www.zenryojunmaikura.jp/


投稿者 pono : 2007年12月13日 14:06

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