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ホメオパシーの創始者、サミュエル・ハーネマン

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前回、鳥兜(トリカブト)の植物を通して、ホメオパシー(Homeopathy)というものを少しお伝えしてみましたので、ホメオパシーのゆかりの写真と一緒に、少しだけ、どういったものなのかを紹介してみます。

私が「ホメオパシー」なる、謎の体系に出会ったのは1996年の秋でした。日本ホリスティック医学協会で、世界に比較的浸透している癒しの体系を、2日間に渡り10種類以上の体系を紹介する大会がありました。

私自身、強いインパクトを受けたにも関わらず、全容が理解できなかったのが、ホメオパシーでした。ただ、インフルエンザのような流行する病気があっても、いつも罹る人と全く罹らない人の違いを説明できる体系であること、病気になってしまう敏感さを捉えて、そこにレメディ(ホメオパシー薬剤)を投与して自然治癒力を活性化していく体系であること、はなんとなく理解できましたので、現代医療で行っている対症療法のように、「熱が出たら解熱剤」といった方法より、「原因菌を追い出すための治癒力を強める」という方法のほうが、最終的には人の心身には直接的だし、病気が蔓延している20世紀末&21世紀を改善するにはよい体系なのではないかといった単純な発想から、ホメオパシーなる謎の存在を理解してみたいと思いました。

ホメオパシーの概要を理解していくのに2年以上の歳月がかかりましたが、国外に研修を受けに行くと、思わぬところに、ゆかりのモニュメントがあったりします。その一つがアメリカ合衆国のワシントンD.C.にありました(写真1)。


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写真1 撮影:中村裕恵


丁度、アメリカではホメオパシー基金を募って、モニュメントの修復工事をしている最中でした。モニュメント中央は、1755年にドイツのマイセンに誕生し1843年にフランスのパリで他界した、ホメオパシーの創始者であるサミュエル・ハーネマン(写真2)です。

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写真2 撮影:中村裕恵


ハーネマンの彫像の下には、‘Similia Similibus Curentur(似たものが似たものを癒す)’という、ホメオパシーの基本原則である「類似の法則」が彫刻されています。一例ですが、アレルギーや鼻風邪のときに、目がかゆくなりクシャミがでますが、それと似たような現象が、タマネギを刻んでいるときに起こります。この理由から、ホメオパシーでは、タマネギから作ったレメディを、アレルギーや鼻風邪の改善に処方します。

ニューヨークやワシントンDCのようなアメリカの大都市を歩いても、ホメオパシーという体系が全く浸透していないのを証明しているように、ワシントンDCの街角に、誰も気に留めることのなくモニュメントがあり、立ち止まって写真を撮っているのは私一人でした。

アメリカ合衆国のホメオパシーの歴史はユニークで、1920年代以前の19~20世紀初頭は、「医療といえばホメオパシー」というくらい、ホメオパシー医科大学も多く、医師は今の現代医療のように、当たり前にホメオパシーを実践している時代だったそうです。アメリカでホメオパシーを研鑽した医師が、日本に二人ほど滞在し、長崎と横浜で活動をしたことが日本の歴史にも残っていますし、東京・銀座の薬局でレメディが販売されていたそうですから、時代の変容というのはあるのだなーと感心ます。

モニュメント向かって左側は当時の研究風景(写真3)、向かって右側は当時の診療風景(写真4)になります。(
写真5)はモニュメント裏側ですが、ハーネマンの彫像の丁度後ろには「19世紀の偉大なる医療改革を行った先導者でありホメオパシー学校の創始者、サミュエル・ハーネマン」と刻印されています。


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写真3 撮影:中村裕恵


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写真4 撮影:中村裕恵


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写真5 撮影:中村裕恵


1929年、医学では偉大なる発見、抗生物質第一号であるペニシリンが開発されました。医学の改革は、また、ここに始まりました。その結果として、アメリカ医学会は、医学のための大きな研究機関を持つ施設を医科学校と呼ぶ、といった定義付けを行います。
当時、20校以上が広がっていたホメオパシー医科学校も、この時点で、施設の大きさから認可されなくなり、ほとんどが廃校の運命を辿りました。アメリカは、18世紀まで伝統医学だけで支えられていた医療が、19世紀にはホメオパシー、20世紀には現代医学によって改革されてきたようです。

21世紀、病が蔓延するなかで、どのような改革が進むのか、ワシントンのリンカーン&ハーネマンのモニュメントはホワイトハウスをじっと見守っているような気がします!




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投稿者 pono : 2008年11月13日 14:48

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