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2009年03月25日
化粧品の動物実験禁止について

今月の12日、EU(欧州連合)では化粧品の動物実験が原則禁止となりました。この大きなトピックに関し、地球生物会議 ALIVEさんより、解説いただきます。
地球生物会議 ALIVEは、人間だけではなく、 「すべての生き物が生存可能な環境」の存続を願い、 生命や環境を大切にする社会やライフスタイルの変革を求めて活動する非営利の市民団体です。
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今年の3月12日に、EU(欧州連合)では化粧品の動物実験が原則禁止となりました。 これは過去30年以上にわたる動物実験廃止を支持する人々の願いが政策に反映されたものと言えます。
欧米諸国では、1970年代に残酷な動物実験の実態が次第に人々に知られるようになり、大きな反対運動が盛り上がりました。

※写真はドレーズテストに使われるウサギ。ドレーズテストとは、ウサギの眼粘膜刺激テストのことで、涙腺が発達していないウサギの眼に化粧品などの原料を注入し、眼が炎症を起こす様子を時間ごとに観察して、毒性を調べるもの。動物に激しい苦痛を与えるとして批判を受けてきた。実験の精度が低いことと代替法が開発されたことにより、EUでは最も早く廃止されることになった。化粧品原料の毒性を調べるためには、このほかに10を越える各種動物実験が行われる。
このような世論を受けてEU(当時はEC)は、過去30年以上、一貫して動物実験を削減、廃止させるという方向性をもって政策的に取組み、1986年には、EU動物実験指令(1986)が制定され、発効しました。
この指令の名称は、「実験その他の科学目的に使用される動物の保護に関する指令:Directive86/609/EEC」といい、動物実験に関する加盟国共通の規則を制定したものです。
「実験動物の福祉に関する欧州協定と主なEU法」
http://www.alive-net.net/material/materialbook/siryou21.html
(なお、2009年現在、改正作業中)
EU動物実験指令の7条は、「科学的に適切と認められる代替法が存在する場合には、動物実験に代わり、代替法を使用しなければならない」と定めています。
この規定に基き、EUでは代替法の開発に多額の資金を投入し、代替法の有効性を評価する機関として、1991年、ECVAM(欧州動物実験代替法評価センター)を設立しました。
⇒動物実験を削減するための研究
http://www.ava-net.net/world-news/126-1.html
欧米では、動物実験代替法の開発やその有効性の評価を促進していますが、残念ながら日本では代替法についての認知度が低く、予算もごくわずかにすぎません。
化粧品に関するEU指令はその後、7回の改正(1979、1982、1983、1989、1990、1993、2003)が行われ、化粧品における動物実験の最終的廃止に至る工程が決定しました。
1993年の第6回改正では、化粧品用動物実験の代替法の開発と使用促進が義務付けられました。また、1998年1月1日を最終期限として、化粧品原料およびその合成物の動物実験の禁止が決定しました。しかし、この期限は代替法開発の遅れなどを理由に延期され、最終期限を定める改正指令を待つこととなりました。
2003年の第7回改正では、動物実験した化粧品の最終製品、原料、あるいはその合成物を含む最終製品の市場流通、化粧品の最終製品、原料、あるいはその合成物の動物実験の禁止などを含む、化粧品関連の動物実験全面禁止が決定し、2004年9月11日までに欧州委員会が、最終期限までの予定表を作成・公表することを義務付けました。
このうち、化粧品の最終製品の動物実験に関しては、2004年9月11日の時点ですでに禁止となっています。これは、製品に使用されている原料、あるいはその合成物が、最終製品になる以前に安全性評価試験をクリアしているもので、ある程度の安全性はすでに確認できているという理由によります。
化粧品の原料およびその合成物の動物実験禁止については、代替法の有効性が評価され、EU法規に採択されるに従い、段階的に実施していくことが決定しましたが、最終期限は、代替法の有無に関わらず、2003年の改正化粧品指令の発効より6年後の2009年3月11日とされました。
ただし、毒性試験のうち、代替法の評価に時間がかかるか、代替法が困難であるとされる反復投与毒性試験、生殖毒性試験、全身暴露試験については、禁止から除外されています。この3つの試験については、2013年3月11日を最終期限とし、それ以降は代替法の有無にかかわらず、全面禁止となる予定です。
とはいうものの、EUでは、代替法の有効性評価・採用が日本比較にならない速度、規模で進んできたので、化粧品の動物実験を禁止しても、実質さほどの影響がないとみられます。
例えば、2005年、2006年、EU加盟国26ヵ国で化粧品の動物実験を行ったと報告しているのはフランスとルーマニアのみです。
・化粧品用動物実験の統計
2005年 ルーマニア 40匹 フランス 2236匹 合計 2276匹
2006年 ルーマニア 40匹 フランス 1329匹 合計 1329匹
・使用動物種
ルーマニア: ラット
フランス: マウス、ラット、ハムスター、ウサギ
従って、2009年3月の時点で、ヨーロッパでは化粧品の動物実験はほぼ全面廃止を実現しているということができます。
EUの決定は輸入品にも適用されます。日本でも欧州に輸出している化粧品会社はすでにラインを分けて製造しているため、影響はないとしています。
問題は、国内向け化粧品の場合は、どうなっているかということです。残念ながら、日本ではどのような会社がどのような実験をしているかはほとんどわかりません。その理由の一つが、日本には実験動物施設の届出制もなく、動物実験の実態を把握できないという制度的な問題があるからです。

(写真)各国の法規制の表 出典:動物実験廃止・全国ネットワーク
日本以外の「先進国」はすべて、動物実験施設を届出制、登録制、許可制としており、動物実験そのものについても登録制や許可制があるため、少なくとも実態を把握できるようになっています。この点から見ると、日本は動物実験について実効性を伴う法規制がまったく存在しない唯一の「先進国」となっています。

(写真) 1988年、日本ではじめての動物実験をしない化粧品会社設立
http://www.miss-apricot.com/
(参考サイト)
幅広い視点から動物実験の廃止を訴えるサイト
http://www.ava-net.net/
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2009年03月10日
霧多布湿原 長ぐつトレッキング

ラムサール条約により登録湿地に指定されている北海道の西部の湿地「霧多布湿原」。希少な動植物の生息地となっており、ゆっくりと北海道の自然に浸かりたい、という人に人気のエコツーリズムエリアとなっています。
このツアーは、湿原のズブズブと沈み込む感触を足先まで感じ、湿原の空気を体で感じるツアーです。その名も、「長ぐつトレッキング」。湿原を見渡せる小高い丘から小川沿い、そして森の中を抜けるという環境の変化に富んだコースとなっています。

澄みきった空気の中、長グツを履き無心で歩いていると、きっと、”Child's View:子供の目線”を取り戻す瞬間が訪れると思います。もちろん、ご家族での参加もおススメです!

事業者名: 霧多布湿原センター
実施場所: 北海道 霧多布湿原センター脇の小川沿い =>地図を見る
住所 : 北海道厚岸郡浜中町琵琶瀬村4番沢103-19
ホームページ :http://www.kiritappu.or.jp/center
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